氷の四方山バナシ

平安貴族に楽しまれていた氷スイーツ、氷の冷蔵庫 etc.
一口に氷と言っても、まつわる話はさまざまです。
そんな意外に知られていない、氷のお話をご紹介しましょう。

氷の日

6月1日は『氷の日』。その由来って?

旧暦6月1日は「氷の朔日(ついたち)」と呼ばれ、古くは氷室に保存した氷を食べる宮中行事が行われていました。江戸時代になると、加賀藩が徳川将軍家に氷を献上する習わしもあったとか。このときは庶民の間でも、氷の代わりに正月のお餅を寒ざらしにした氷餅を食べていたそうです。こうしたことにちなみ、日本冷凍倉庫協会によって制定されたのが6月1日の『氷の日』。現在では全国各地で、氷にまつわるさまざまなイベントも行われています。

氷室神社

氷の神様がいるって、知ってた?

氷の神様を祀るのは、奈良県奈良市にある氷室神社。氷の貯蔵方法と使い方を伝えた闘鶏稲置大山主命(つげのいなぎおおやまぬしのみこと)、朝廷で初めて氷を貯蔵する制度を定めた仁徳天皇こと大鷦鷯命(おおささぎのみこと)、そして仁徳天皇の弟で、氷の貯蔵方法を初めて朝廷に伝えた額田大仲彦命(ぬかたのおおなかつひこのみこと)の三柱を御祭神としています。毎年5月1日には『献氷祭』が行われ、鯛や鯉が封じ込められた氷柱などを奉納。透き通った純氷の中を、まるで泳いでいるかのような魚たちの姿は必見です!

問い合わせ:氷室神社 TEL 0742-23-7297

枕草子

かき氷を食べていた平安の貴族たち

夏の風物詩、かき氷。最近では専門店も続々オープンし、話題となっています。そんなかき氷の元祖とも言えるものを、かの随筆『枕草子』で発見! 「あてなるもの(=上品なもの)」で始まる段には、「削り氷(ひ)にあまづら入れて、あたらしき金鋺(かなまり)に入れたる」という一節があるんです。これは、「削った氷に甘葛(ツタの樹液を煮詰めたもの)をかけ、新しい金属の器に持ったもの」という意味。当然ながら冷凍庫がなかったこの時代、冬に切り出した天然の氷を氷室に保管し、夏にかき氷として楽しむ……。身分の高い貴族だからこそできた、究極の贅沢ですね。

冷蔵庫

今なお現役も存在! 氷で冷やす冷蔵庫

電気式冷蔵庫が普及する昭和30年代までは、冷蔵庫と言えば氷を使って冷やすタイプが一般的でした。日本で売り出されたのは、明治初期のころ。基本的に木製で、上段に氷を入れ、冷気が下りてくる下段に食品などを保管していました。実はこれ、とても理にかなった冷やし方。程良い湿度を含んだ冷気により、肉や魚などが乾燥することがない上に、氷の消臭効果によって食品のニオイもこもらず、一石二鳥なんです。そんな理由から、東京・山の上ホテルにある天ぷらと和食の店『山の上』では、特注した大型の氷式冷蔵庫が今でも活躍しているとか。(冊子:純氷の写真から抜粋)

問い合わせ:山の上 TEL 03-3293-2831

部位

まるでマグロ!? 氷にも部位があります

ガラスのように透明なのが、氷屋さんで販売されている「純氷」。この製造過程はこちらのページでも紹介したように、ゆっくりと凍らせることで氷の結晶が複数にわたって形成されていきます。この結晶の向きが、いわゆる氷の「目」。これが揃っていればその分、透明度も高くなるため、「氷のトロ」なんて呼び方もあるんです。その位置は、氷柱を縦に見た場合、ちょうど真ん中辺り。氷柱の部位の中でも最も上質なので、こだわりのあるバーテンダーの方などは、この部分を氷屋さんから指名買いするんですって。

氷室

あの世界遺産でも利用された「氷室」

「氷室(ひむろ)」とは、氷や雪を貯蔵するためにつくられた施設。世界各地で見られ、養老4年(720年)に完成した『日本書紀』にも記載されています。そんな氷室は、貯氷以外の目的で利用されることもあるんです。たとえば、養蚕業。原料の繭をつくる蚕は春にしか生まれないため、安定した供給を得るため、卵を冷やして孵化の時期を調整していました。もちろん、世界遺産となった富岡製糸場がある群馬県でも、冷蔵庫のない時代はこの製法が用いられていたとか。

※出典:1905年に精美堂より発行された絵ハガキより

氷柱はどんな形に加工される?

完成した氷柱は、氷屋さんによってさまざまな形にカットされていきます。
時には高級感を、時には清涼感を演出する……。
用途に合わせて自在に姿を変えられるのも、氷のすごいところ!

ブロックアイス

食材を冷やしたり、かき氷に使われたり……。氷屋さんが希望サイズにカットしてくれます。

ダイヤアイス

約3cmと一定サイズの純氷。効率よくドリンクが提供できるので、大人数のパーティなどに最適。

ぶっかき氷(かちわり)

ランダムにカットされ、まるで水晶のよう。高級感も演出できます。

ボールアイス

ロックグラスの大きさに合わせたサイズ。1枚の板氷をくり抜くようにつくります。溶けにくいのも特徴。

クラッシュアイス

冷製料理やフルーツの盛り付けなどに利用されます。ブランデーに入れると、アルコールが立ち上らず飲みやすくなるという声も。

スティックアイス

トールグラスに合わせたサイズは、見た目にもユニーク。

ポチッとな
実際の加工された姿を見てみよう!

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